ポジションを利用してポーカーに勝つ方法とは?

ポーカー初心者はよく見落としがちですが、「テーブルポジション」もゲームの一部なのです。残念なことにも、初心者はたいていこれが原因で、多くのポットを失うことになります。テーブルポジションは、常にディーラーとの位置関係により決まります。ポジションによっては、ディーラーは判断を下す前に、全てのプレイヤーがどういった反応を示すのかを目で確認できるので、なるべく有利なポジションを選ぶことが大切なのです。

もし「アーリーポジション」(最初にベットするポジション)にいる場合は、自分がベットするかフォールドするか選択する際、どれだけのプレイヤーがハンドで勝負してくるかはわかりません。これに対し、「レイトポジション」(最後にコールするポジション)にいる場合は、どのプレイヤーがハンドを残しているか知ることができるだけでなく、どのプレイヤーが強気のベットを仕掛けているのかも知ることができるのです。

レイトポジションにいる時に、例えばスモールペアやジョーカーのような「OK」を出せるハンドをもっていたとして、自分よりも前のポジションのプレイヤーが皆フォールドした場合は、良いハンドを持っているということになります。しかし皆がレイズやコールをした場合には、悪いハンドを持っているということになります。

ディーラーの左隣のポジションは、「スモールブラインド」と呼ばれ、フロップの後最初にアクションしなくてはなりません。スモールブラインドの左隣は、「ビッグブラインド」と呼ばれるポジションです。ここでもフロップ後のかなり序盤でアクションしなければならず、これらのポジションは合わせて「アーリーポジション」と呼ばれます。

例えば、アンダー・ザ・ガンのポジションにいて10とジャックを違う色で持っているとしましょう。自分の後でアクションするプレイヤーがレイズし、自分以外のプレイヤーは全員フォールドしました。これは非常にまずい状況といえるでしょう。というのも、このプレイヤーは自分より良いハンドを持っている、少なくともエースか、ワンペアを持っている可能性が高いからです。しかし残念ながら、それを知らなかったためにベットしてしまいます。他のプレイヤーがどんなハンドを持っているか知るチャンスなどなかったのですから、これは当然の成り行きでしょう。

一方、ディーラーポジションでは、他のプレイヤーがどのようにベットしているかを知ることができるだけでなく、ポットサイズを決めることもできます。他の全てのプレイヤーがベットした後で、ディーラーポジションのプレイヤーがレイズするとポットサイズを2倍にすることが可能なのです(フォールドするプレイヤーがいないと仮定すれば)。1度目のベッドでハンドは部分的に確定しているので、さらにもう一度ベットすることも容易いでしょう(おそらく3度目、4度目も!)。

何日間かずっとポーカー試合を見続けると、受け取るハンドが時計回りに移動していくケースが多いのに気付くことでしょう。これは何故だと思いますか?それはプレイヤー達がお互いのハンドの強さを見極めることができるからなのです。このようなテクニックによって、ポーカーの勝率を上げることができます。

ブラインドやアンダー・ザ・ガンのポジションのプレイヤーは、ハンドについて最小限の情報しか知ることができません。ハンドが明らかになるにつれて、後に続くプレイヤーはますます多くの情報を得ることになります。ハンドを残すのか?ベットしないのか?レイズするのか?フォールドするのか?最後にベットできるプレイヤーは、最大限の情報を得ることができるので、ハンドを考慮できる最高のポジションであるといえるでしょう。このポジションでは、相手のオファーを受けることもできれば、相手に同じチャンスを与えないためにベットすることもできるのです。